岩絵具・金箔、雲肌麻紙
 サムホール
 2019年
 
空を描くと、そこに月や太陽のような天体が登場することが多いです。
この絵は満ちていく途中の半月を描いていて、絵の名前をどうしようかなと月齢を調べたところ、
「十日夜の月」がイメージに近いと思い、そのままタイトルにしています。
月の名前はどれも良い響きですね。

十日夜(とおかんや)とは、旧暦10月10日に行われる収穫祭のことも指すそうです。
秋の収穫を終え、田んぼの神さまが帰る日。
この絵はそれをイメージして描いたわけではないのですが、
なんとなく稲穂のような、黄金色の世界のように感じています。