岩絵具・金箔、雲肌麻紙
 F4号
 2020年
 
「大昔の人はこんな風に考えていたのかもしれない?」
…という物事の成り立ちを思いつつ描いた絵。山や海がどういう風にできたかということ。
土には意思があって山になり、海の始まりは空から降った水(龍)だった…みたいな物語、でしょうか。

岩絵具では初めて描いた龍は、下書きの時はいなかったモチーフです。
もともとは海に注ぐ川のようなイメージでした。
制作中に読んだ本が、木村秋則さんによる『すべては宇宙の采配』という本で、この方はリンゴ畑で龍を見たことがあるそうです。
「彼らは人が認識できない時間を行き来できるのかも……」ということで、そういう邂逅を絵にできたらと思って描き進めました。